収入印紙 買取とは
自営業の方や企業で領収書などを発行する時や契約書に触れる機会があれば見たことのある人は多いでしょうが、収入印紙はビジネスシーンに必須のアイテムであるため、多めに購入している人は少なくありません。
しかし、古い物をストックしていて使わずにいるなら、ビジネスシーンでの資金繰りに活用できるといいます。
一般的には現金に戻すことが不可能となっていますが、買取業者を通じて売却をすることで、多少割安となってしまいますが現金化が可能です。
収入印紙 買取の一般的な種類
収入印紙を買い取ってもらう方法は大きく分けて2つです。
それぞれ手数料は必要となりますが、正規の方法で合法的に買取をしてくれるため、利用する方法を検討して申し込むことが大切といえます。
・買取サイト
最も多くの人が利用している方法です。
インターネット上の買取サイトは実店舗が存在しないため、その分顧客へ利益を還元していて割高な金額で買取をしているといいます。
ただし、業者によっては悪徳サイトもあるため、慎重に選んで利用することが重要です。
・金券ショップ
金券ショップでも買取は受け付けています。
実店舗があって場所を知っているなら直接持参するといいですし、オンライン上の金券ショップを活用する場合には郵送での買取を依頼する形が多いです。
査定はスピーディーかつ手馴れており、信頼性の高いところを選ぶことが必要です。
業者によっては表面が日焼けしているなどの場合、買い取ってくれないこともあるため注意しましょう。
収入印紙 買取の流れ
金券ショップは実店舗で直接出かけるなどの方法ですが、ここではオンラインの買取サイトを利用する時の方法について紹介します。
1.サイトへアクセスして申し込みを書類を手に入れる
オンラインでの場合、まずは買取をしているサイトへアクセスし、買取金額をチェックしましょう。
信頼できる買取サイトなら申し込みを行う前に相場の金額を明示しています。
申し込むときにはサイトにより異なりますが、買取依頼書をプリントアウトして記入し、郵送する形となります。
2.必要事項を記入して郵送する
書類と一緒に本人確認書類のコピーを添付して郵送することになります。
記入する個人情報は以下の通りです。
・郵便番号
・住所
・氏名
・年齢
・職業
・電話番号
・メールアドレス
・買い取ってもらう印紙の量や額面
・振り込みを希望する金融機関の口座
また、本人確認書類は以下のうちのどれかが必要です。
・運転免許証(コピー)
・保険証(コピー)
・パスポート(コピー)
・外国人登録証(コピー)
・住民票の写し(コピー不可)
高額な印紙の買取を依頼する場合、印鑑証明書のコピーも添付する必要があります。
3.査定の結果が来る
査定の結果、買取可能である場合、所在確認のための連絡が来ます。
偽造されていないかどうかなどの犯罪リスク回避のために必要な行動なので、必ず連絡を受けましょう。
きちんと確認されれば問題なく指定した金融機関へ振り込まれます。
収入印紙 買取の平均的な相場とニーズ
収入印紙を買取依頼する場合、気になる人が多い相場は平均的に93から98%といった換金率です。
金額が高くなればなるほどさらに高換金率となっており、10万円以上となると98%が一般的となります。
ただし割安な場合には80パーセント前後で買いたたかれる可能性もあるため、注意が必要です。
利用する場合にはある程度まとめて出したほうが高額の査定となるでしょう。
また、1枚当たりの金額を正確に表示している業者に出したほうが安全です。
収入印紙のニーズは安定しており、自営業やビジネスシーンでは領収書・契約書などに貼付しておかなければなりません。
そのため、まとめて購入するビジネスパーソンが少なくないといいます。
特にニーズが高いのは200円の物で、業種により400円前後のニーズが高くなることもありますが、200円の物を大量に購入する人が多いのが相場の特徴です。
高額の印紙を使う業種として挙げられているのは、自動車販売関連や不動産関連だといわれています。
収入印紙 買取に出す前の注意点
収入印紙は高い換金率と安定したニーズがあるため相場で値崩れをするようなことはありません。
しかし、買取できない物もあるため、注意が必要です。
特に注意したいのは以下の物です。
・200円以下の物
・1993年以前に発行されたもの
・汚れている物
・割り印がついている物
・欠けたり破けたりしている物
・使用済みの物
・裏面に糊がついていない物
なお、1993年から2018年6月までに発行されている絵柄の物は偽物が多く出回っているため、ショップによっては買取不可としているところもあります。
100枚1シートとして買取単位を設定しているショップの中には、1枚でも使用されていた場合には99枚のバラとしてカウントしているため、確認して申し込みを行いましょう。
これ以外にも収入印紙以外の(登記・特許)印紙などの買取は平成23年にデザイン刷新や廃止となっているため、買取されない可能性が高いです。
間違えて貼付してしまった印紙については、張り付けた契約書などの用紙ごと税務署に持参し、「印紙税過誤納確認申請書」へ記入して提出すると返金してくれるといいます。
収入印紙 買取Q&A
Q:即日で買取査定をしてくれますか?
A:店舗により異なりますが、基本的には即日ではありません。
たいてい3営業日ほど審査のために必要としているところが多いです。
Q:振込手数料は業者負担ですか?
A:多くの買取サイト側では顧客側の負担となっています。
買取金額から振込手数料を差し引いた金額を振り込まれることが多いです。
Q:出張買取を希望することは可能か?
A:店舗により異なります。
大量の切手と一緒に査定に出せば出張買取してくれる店舗もあるため、問い合わせてみましょう。
Q:古い印紙は処分するしかない?
A:郵便局へ持参しましょう。
郵便局ではある一定の手数料(1枚当たり5円)を支払うことで、収入印紙を交換しています。
例えば1千円の収入印紙を200円に交換するなど、金額などの交換を実施しているため、きれいな状態の場合には2018年以前の物でも交換可能です。
交換したうえで買取サイトに出すこともできます。
Q:高値で買い取ってもらうための方法はある?
A:保存状態がきれいであることや、できるだけシートのままで買取に出すことです。
汚れがつかないよう大切に保存していた物ならば、高値が付く可能性はあります。
収入印紙 買取現金化まとめ
収入印紙を現金化するためには、買取サイトや金券ショップへ足を運んで買い取ってもらうことが必要です。
金券ショップよりも買取サイトのほうが買取率は高いといわれており、オンラインでの買取査定のほうが高値で買取しているといいます。
利用する時には買取申込書を希望しているサイトへアクセスして印刷し、記入して必要書類を添付して印紙とともに郵送しましょう。
郵送代は個人負担です。
業者側で審査したうえで買取可能であれば代金が振り込まれます。
平均的に3営業日位の日数がかかります。
安定したニーズのある収入印紙ですが、汚れている物・使用されているものなどは買取できませんので、事前に確認したうえで査定に出しましょう。
2018年に現行のものになっているため、それ以前の物は郵便局で一度交換をしてから出すと、買取してもらえます。
郵便局での交換は1枚5円と有料ですが、全額現金にならないよりもある程度手元に現金を残したいなら持参してみませんか。